英語をマスターするにはあと1000~2000時間勉強すればいいらしい

 さて、私は1年ほど前からアメリカ公共放送局PBSの「PBS  News Hour」(日本のNHKニュース7に相当)をYouTubeで見て、アメリカの最新情報を視覚的にキャッチアップ(追いかけていくこと)していることを何度も述べてきました。

TOEICテスト対策

 この1年間、ほぼ毎日1時間見てきました。最初は全くわからなかったニュースが、徐々にですが聞き取れるようになってきたのは確かです。「PBS  News Hour」の通常放送は、時差の関係からLIVE放送が18:00(冬季日本時間8:00)から始まります。そのため、アメリカの月曜夜の放送が日本時間の火曜朝となります。よって、日本では火曜から土曜日の朝に生放送がYouTubeで視聴できることになります。週末版(PBS News Hour Weekend)は、30分放送で1時間早く始まります。
 ここで簡単な算数をしてみます。去年の手帳を見ていたら、丁度去年の今日(9日)から放送を見始めたことをメモしてありました。それからほぼ毎日、アメリカの祝日等の関係で放送がない日を除くと、350日ぐらいの放送を1日あたり60分見てきた計算になります。時間にして、350時間です。
 外国語を支障なく使えるようになるには、野口悠紀雄(のぐちゆきお)一橋大学名誉教授の著書『「超」英語独学法』によると、約4000時間の勉強が必要だそうです。4000時間といわれると驚きますが、学校での授業や自習・復習時間を入れると、多くの人がすでに2000時間から3000時間を英語の勉強に費やしている。すると、あと1000時間、ないし2000時間程度勉強する必要がある。「通勤時間が片道1時間、往復2時間の場合、週5日と考えて、2年間くらい勉強すると、1000時間になる(『「超」英語独学法』より」。

 

 なので、学校で普通に英語の勉強をしてきた人の場合、通勤電車の中で英語の勉強を2年程続ければ、ほぼ完全に英語を使えるようになる、と野口先生は指摘しています。
 話をPBSの放送を見てきたこの1年間の350時間に戻しますと、リスニングだけで350時間。聞き取れるようになるために、予習としてPBSのWebサイトで記事を読んだり、The New York Times(NYT)の記事を1つ2つ読むのに、2時間ぐらい。この予習を350日で掛ければ、700時間になる。リスニングで350時間とリーディングで700時間、合計1050時間を英語にかけてきたわけです。
 私の場合、社会人になってある一時期(ネイティヴとの恋愛期間)を除いて、ほとんど英語を勉強してこなかったブランクがありますので、あと1000時間勉強すれば、野口先生が指摘する4000時間に達するのではないかと考えています。すでにTOEICで850点に達しました。1年後には900点以上取れるように日々努力していく所存です。
 読者の方の中には、「PBSは難しいから見続けるのは無理だよ」とお嘆きの方もいらっしゃることでしょう。そこで紹介したいアプリがあります。我らが日本の公共放送局NHKが提供するアプリNHK WORLD JAPAN」です。無料で利用できる上に、その日、NHKで放送されたニュース、とりわけ毎正時(まいしょうじ=12時ちょうどなどの時間)に放送されたニュースがそのままビデオポッドキャストとして、提供されるので大変勉強になります。日本国内外の出来事を英語で聞き取る練習には打って付けのアプリです。とりわけニュースの要約が平易な英語で掲載されているので、2、3分のビデオを先に数回見て、内容を確認するために英語を読めば理解が深まります。

www3.nhk.or.jp

 英語ネイティヴやその他の外国人の友人がいらしたら、このアプリを紹介してあげたら喜ばれること間違いなしです。英語はもちろん18言語に対応して、日本国内外のニュースを刻々と伝えてくれています。丁度、今日の午前中に南西諸島で大きな地震がありました。地震速報もすぐに18言語で流れます。いざという時に大変役立ちます。お勧めです。
 上述の英語をマスターするのに、あと1000〜2000時間、つまり約2年勉強することが長すぎるか、短すぎるかという問題を考えて今日の締めくくりとしましょう。
 例えば、2年前の今日、あなたは何をしていましたか?と問われたら、とっさに答えられる人はほとんどいないでしょう。私は、毎年、高橋書店の手帳、通称「高橋の手帳」を購入して日々の出来事を日記がわりに記すことが日課となっています。

 

 

 2019年の手帳を開き、12月9日に何を書いているか確認すると、「レンタルビデオ店でアダルトビデオ・春咲りょうちゃんを借りる」と記してあります。「いい年こいたおっさんがAVかよ」と笑われそうですが、午前中はしっかり英語の勉強もやっていたことが書かれており、やるべきことはやっていたようです。
 とはいえ、英語の勉強をしたことは忘れていたものの、借りて見た春咲りょうちゃんのビデオの内容ははっきり覚えており、2年なんてあっという間だったというのが私の正直な感想です。
 下世話な例えを挙げて大変恐縮ですが、2年なんてすぐに過ぎ去ってしまいます。毎日コツコツと目標に向かって英語を勉強していこうではありませんか。

〜本日の元気の出る英語〜
ーーAct as if it were impossible to fail.
       Dorothea Brand
  絶対に成功するというつもりでやれ。
       ドロシア・ブランド(ノンフィクション・ライター)

 

もうひとりで頑張らない。TOEICオンラインコーチスタディサプリENGLISH