前回は、私が抱えるアルコールの問題を絡めて英語学習の現状について述べました。今回は、数年前から気になっていた'Sober Curious(ソーバーキューリアス)'というキーワードについて考察してみたいと思います。
sober courious lifestyleとは、sober(しらふの)とcurious(好奇心が強い)を組み合わせた造語で、curiosity about a sober lifestyle(お酒を飲まない生き方への好奇心)といった意味で使われます。この言葉を知ったのは、ちょうど3年ほど前に書店で『「そろそろお酒やめようかな」と思ったときに読む本』(垣渕洋一著・青春出版社)という書籍を購入したときでした。
タイトルからも推測できるように、お酒のことで悩みや問題を抱えている人がお酒をやめる上で役立つ知恵やテクニックが豊富に盛り込まれた良書です。その一部に「”シラフ”を選ぶことが世界的なトレンド」との見出しとともに、このsober couriousというキーワードを解説してありました。
この本を通読したときは、このキーワードはユニークな概念だなと思ったぐらいでしたが、実は、2021年3月までNHKラジオで放送されていた「実践ビジネス英語」の発展版として発行されている教材、『杉田敏の現代ビジネス英語 2024年春号』で、Lessonテーマの1つとして取り上げられていました。
早速購入して勉強を始めました。スマホ用の音声再生アプリ「語学プレーヤー」を利用して、テキストに掲載されたパスコードを入力すれば音声をダウンロードできます。PCでも、NHK出版のWebサイトで書名を検索して、アカウントを作成後、アプリ同様にパスコードを入力すれば簡単に聴取できます。
話を戻すと、『杉田敏の〜』によれば、アメリカではノンアルコール専門のバーが流行していて、「あえて飲まない生き方」をしている人たちの月例交流会があちらこちらで開かれているとのこと。
個人的に興味を抱いたのは、クリスマス休暇で騒がしい時間を過ごして迎えた新年最初の月を、「禁酒の1月」(Dry January)として体と心をリセットする絶好の機会と考えるのだそうです。
これは、ちょうど私も昨年末に初めて減酒外来の門を叩いて、減酒専用の薬である「セリンクロ錠10mg」を飲み始めた時期と重なったので共感しきりであります。
ここで注意したいことがあります。’Sober Curious’ Lifestyleとは、あくまでも「あえてお酒を飲まない生き方」であることです。「完全な禁酒ではなく、お酒を飲まないライフスタイル」の要素を模索することだと『杉田敏の〜』では指摘しています。
では、具体的にその要素をどう模索するか。それは次回考察したいと思います。
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