ネイティブスピーカーに話しかけて英会話を練習する方法ーPart2

新日常英会話セットプラン

 さて、前回はネイティブと話すための場所の候補として、外国人の多く集まるバーを紹介しました。私の在京時代にひいきにしていたお店を紹介しましたが、地方のバー事情はどうなのかを調べました。サントリーの「BAR-NAVI(バーナビ)」が大変便利なサイトとして公開されています。

サントリー「BAR-NAVI」 https://bar-navi.suntory.co.jp/

 やり方は、トップページの検索窓をクリックします。するともう一度、検索窓が出てくるので、そこに「外国人の集まる店」と入力して検索します。表示されたページにある「駅・エリアから探す」をクリックし、自分の居住する地域を選べば、どこに外国人の集まるバーがあるかが分かるようになっています。
 東京や大阪、名古屋など大都市に住んでいなくとも、地方で英語ネイティブを含む外国人と出会えるバーが見つかる訳です。コロナ禍も一段落した今こそ行ってみる価値はあると思います。
 ちなみに、ネイティブが集まるバーやパブは、椅子とテーブルの数は比較的少なくて、立って飲むスペースの方が大きいのが特徴です。しかも、飲み物や食べ物を注文するときは、Cash on delivery(COD)がほとんどです。つまり、例えば、カウンターで生ビールを頼んだら、そこでお会計を済ます。初めての時は、私も戸惑いましたが、すぐに慣れました。
 さて、前回、私はバーやパブでギネスビールを2杯飲んでほろ酔いになったところでネイティブに話しかけると書きました。
 では、なんて話しかけるか?この最初の一言目が一番難しいのですが、私は、「Hi! 日本語、話せますか?」と日本語で聞くことが多いです。すると、「少しね・・・すこーしだーけ」と答えるネイティブと、"No, I don't (speak Japanese).”ときっぱり否定するネイティブに分かれる場合が多いようです。
 そして日本語が少し話せるネイティブには、英語と日本語のちゃんぽんで、「日本での生活はどんな感じですか?(How do you feel living in Japan?)」などと言葉を続けます。
 ネイティブによって返事は違いますが、「日本は英語が通じると聞いていたが、全くといっていいほど通じない国だとわかってとても不便だ」というネイティブが相当高い比率でいるのには驚いたものです。
 仕事等で来日しておきながら、全く日本語を勉強してこないし、しようともしないのは、英語ネイティブの特徴です。これには失望を禁じ得ませんが、損しているなと思います。一方で、アジアの国々から仕事や留学で来日した外国人は、日本語を一生懸命学ぼうという姿勢に溢れているので好感が持てます。

 それはさておき、ネイティヴスピーカーと話すには、一番大切なのは度胸。2番目にはそのネイティブが関心を持つような話題(トピック)をどれだけ仕入れているかだと私は考えます。これは何もネイティブに限らず、同じ日本人同士でも言えることではないでしょうか。
 インターネットが普及する前、私は定期購読していた英字新聞の一面を毎日読んで、週末バーやパブで声をかけた英米人と新聞に載っていたトピックをネタに話をしていました。その時、新聞にいくつか知らない単語があったら、その意味を聞いたりもしました。
 当時(25年以上前)は、例えば、英字新聞もほとんどアメリカかイギリスの情報ばかりでした。あとは、ドイツ、ロシアの話が少しあるぐらい。なので、カナダ人やオーストラリア人、ニュージーランド人などのネイティブと出くわした時、何を話題にするか困ったものです。

英国公共放送BBCのサイトは無料で世界中の情報が読める https://www.bbc.com/

 

 でも、知らないことこそ会話のきっかけとなるのも真実です。正直に、「ニュージーランド人と話すのは初めてなので、教えて欲しい。何が美味しいの?どんな名物があるの?」と聞いてみる。そして、ニュージンランド人が「○○だ」と答えても、ピンとこない場合は、綴(つづ)りを教えてもらってスマホで検索。画像を示して本人がにっこり笑えば、もう会話は成立したも同然だと思うのです。
 また、現在のスマホは翻訳機能がかなり充実してきました。これを使わない手はないと思います。
 ここで一つ気をつけたいことがあります。勇気を振り絞ってネイティブに話しかけたものの、相手が嫌がるようだったら、やめた方がいいでしょう。英語ネイティブで日本語ができる比率はかなり低いので、日本語と日本人が苦手な人もいるからです。
 もし、一人で話しかけるのが苦痛であれば、友人とコンビを組んでみると上手くいく可能性が高いと思います。私は、以前勤めていた会社の後輩と組んで、英会話教師のアメリカ人女性とイギリス人女性の2人と仲良く なりました。今でも彼女たちはどうしてるかな、と懐かしんでいます。
 ついでに、女性がネイティブの男性に話しかける場合、気をつけたいことがあります。それは、ネイティブが口説いてくる可能性が相当高くなり、困った事態に陥ることがままあるからです。ネイティブの男性はあわよくば日本人の女の子と遊びたいと思っているケースが多いのが実情です。遊ばれた挙句、捨てられたという女性常連客を何人も知っています。なので、女性は女性のネイティブに話しかけるのが賢明だと思います。
 最後に是非お勧めしたいのは、ここだと思ったバーやパブには週末にしばらく通ってみることです。すると、毎週来ている常連客が日本人に限らず、ネイティブにも結構な数います。そうすると、「あの外国人、今日も来ているな」と意識するようになり、話しかけてみようかという気持ちが湧いてくるものです。
 そこから先は、これまで書いてきた通りのことを実践あるのみです。
 歌人であり劇作家の寺山修司の本に『書を捨てよ、街へ出よう』という有名なものがあります。英語のテキストばかりに向かうのではなく、街へ出て生身のネイティブたちと会話を楽しもうではありませんか。

ニュースで身につく、世界の視点と英語力。
The Japan Times Alpha


〜〜本日の元気の出る英語〜〜
 The successful man will profit from his mistake
    and try again in different way.
ーーDale Carnegie
  成功する者は失敗から学び、
  再び違う方法を試みる。
ーーデール・カーネギー(著述家)

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