さて、今回は英字新聞について再考察したいと思います。英語学習者なら一度は英字新聞を読んでみたいと思う方は少なくないでしょう。私は現在、アメリカの高級紙The York Timesをほぼ毎日、1つないしは2つの記事を読むことを日課としています。とはいえ、ここまで来るにはTOEICで750点以上を超えたあたりから読めるようになっただけで、それ以前はなかなか歯が立ちませんでした。
それまでは、日本の新聞社が発行する英字新聞を高校2年生から読み始めて、時事英語に触れる機会を積極的に取り入れました。
最初の頃のブログにも書きましたが、私は高校2年生の秋に、英検2級を取得しました。それをきっかけに、親に頼んで英字新聞を購読させてもらいました。その時初めて読んだ英字新聞はThe Japan Times社が発行する『週刊ST』でした。これは本格的な英字新聞の入門紙として、週刊で発行されていた英字新聞で、現在は『The Japan Times alpha(ザ・ジャパン・タイムズ・アルファ)』と名称を変更して発行されています。
このブログで以前、The New York Timesは、他の新聞に比べて単語や表現が難しいので、より易しく読めるUSA Todayをお勧めしました。しかしながら、これも決して楽に読めるわけではありません。といいますのも、アメリカ事情に興味のある人ならともかく、そうではない人には大して魅力がないかもしれないからです。
もし、TOEICで600点未満、または英検2級ぐらいの実力のある方ならば、この『The Japan Times alpha』を試してみてはいかがでしょう。
注釈・単語訳付きで辞書いらず。旬の話題と生きた表現が同時に学べる、一石二鳥の英字新聞「The Japan Times Alpha」
といいますのも、例えば、日本に住むネイティブと会話をする機会がある方などは、日本の政治・社会や文化、エンターテイメントなどについて聞かれた時、英語でそれらのことを説明する必要が生じます。その際、英語で情報を入手しておくと、説明が楽になります。例えば、日本の「国会」という単語は、英語でなんというかご存知でしょうか?あなたなら①Congress②Parliament③Diet④Bundestagの4つのうち、どれを選びますか。答えは③です。①はアメリカ議会、②はイギリスの国会、④はドイツ連邦議会となります。こうした違いを学べるのも、英字新聞ならではのメリットです。とりわけ日本で発行される英字新聞を読んでいたら、4つの単語の違いを容易に区別できるようになります。
また、固有名詞も日本とアメリカでは違います。例えば、「財務省」という単語は、日本の場合はMinistry of Financeと表現し、アメリカではDepartment of Treasuryといいます。アメリカの新聞だけを読んでいたら、肝心の日本の様々なことやモノの名称を学ぶ機会を失うのです。
『The Japan Times alpha』では、紙版とデジタル版の2つの選択肢があり、どちらを選ぶかは読者の好みによるでしょう。
記事ごとに難易度を星印で表示されており、自分の実力に合った記事を選んで読むことが可能です。とりわけ私が注目したのは、記事ごとに和訳がついており、英文を読む際に大変役立つ点です。さらに驚いたのは、購読者なら誰もが使える同紙のWebサイトでは、記事によっては全文をネイティブが朗読しており、リスニングの練習にとても役に立つ点です。月々1250円から始められるのも、コストパフォーマンスの観点からとてもリーズナブルだと思います。
TOEICで600点未満の方や英検2級ぐらいの実力の方なら、半年ほどじっくり取り組んでみる価値はあると思います。週刊なので、自分のペースで時事英語を読む習慣が身につけられる点が大きな魅力の一つです。
日本語訳を読まなくてもいいと感じられるようになったら、日刊の英字新聞「The Japan Times」に切り替えてみるのも良いでしょう。その頃には、TOEICで700点近く取れていると思います。
〜本日の元気の出る英語〜
The door of opportunity is opened by pushing.
ーーチャンスの扉は押すことによって開く。
Annonymous(作者不詳)
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