NHK「カムカムエブリバディ」ー初めてネィティヴと話した時の興奮

 体調が回復しましたので、ブログを再開いたします。
 さて、皆さんの中には、NHK朝の連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」を視聴されている方も少なくないでしょう。私も、7、8年ぶりに見るようになりました。

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  といいますのも、今回の物語は太平洋戦争前後の厳しい時代の中、NHKのラジオ英語講座をモチーフにして、登場人物たちの恋愛、結婚、子育てが3世代にわたって展開されるというユニークなものであることを知ったからです。

 ご覧になっていない方のために、本日までのあらすじを簡単に記しますと、主人公の安子は岡山の商店街で和菓子屋を営む「たちばな」の一人娘で、当初は先方の親の反対を受けながらも、互いに思いを寄せ合っていた地元の大企業の御曹司で大学生の雉真稔(きじまみのる)と結婚します。しかし、敗戦を迎え、学徒出陣で戦場に赴いていた稔が戦死した知らせが届きます。嫁ぎ先の義父に生まれたばかりの女の子(るい)を置いて、誰かと再婚するよう迫られます。これに心を痛めた稔の弟・勇が安子に金を渡してるいと一緒に逃げることを勧めます。
 大阪に出た安子は、実家で作っていた芋あめやおはぎを作っては売り歩いて、小さな娘るいを必死に育てます。ある日の夕方、ある家の前を通ったら、童謡「証城寺の狸囃子(しょうじょうじのたぬきばやし)」を替え歌にした「カムカムエブリバディ」の音楽が流れ、ラジオ英語講座が聞こえてきました。そっと耳をそばだてて、ラジオに聞き入る。太平洋戦争前には普通に聞けた英語講座が聞こえてくる。英語は、亡き夫・稔に教わり、大好きになった言葉。その英語が聞けることに喜びをかみしめ、毎夕、そのうちの前でラジオを立ち聞きしていました。
 私は、このシーンを見て涙が出るほど感動しました。当時は高価で手に入れることが難しかったラジオ。そのラジオから流れてくる英語講座を他人の家の塀の前で立ち聞きしてまで勉強しようとする主人公・安子の英語への思い入れは、もはや執念でしかないと思われました。
 翻(ひるがえ)って、2021年も暮れようとする現代日本。これほどの執念を燃やして英語を勉強しようとしている人は、この日本に何人ぐらいいるのでしょうか?
 スマホ一台で英語はおろか世界中の言葉がラジオアプリを使って聞ける時代となりました。英語教材は数えきれないほどありますが、本当に英語ができる人というのは、相対的に見て、減っているのではないかという気がしてなりません。
 さて、本日の番組では、岡山に戻った安子が初めて進駐軍の米兵を相手に英語でコミュニケーションをとるシーンがありました。
 花売りのおばさんが米兵に頭を何回も下げており、米兵も困惑しているところに安子が現れました。
 安子が"May I help you?"(どうかしましたか)と切り出すと、米兵はおばさんから切花を買いたいけど、何かを勘違いして謝ってばかりいてどうにもならないといった趣旨のことを言います。米兵の意思をおばさんに伝えると、おばさんはホッとして切花を渡す。米兵はお金を払って喜んで立ち去るというものでした。安子は初めて英米人と英語を話したことに興奮と共に喜びを得ました。勉強してきた甲斐があったと。
 このブログを読んでくださる方の中には、すでに多くの英米人やその他の外国人と英語でコミュニケーション図った経験をされた方々も少なくないでしょう。
 私の場合は、中学3年生の時に、地元の商店街を歩いていたら、体の大きい白人男性から片言の日本語で話しかけられたのが最初でした。その男性は、アメリカ人でモルモン教の宣教師をやっていて、日本に布教しにやって来たといってました。私も、それまでにNHKラジオ講座「基礎英語」「続基礎英語」「リンガフォン米語スタンダード講座」で学んだ、これまた「片言の英語」で応答しました。
 私がたまたま書店で米雑誌『TIME』を購入して手に持っていたので、「こんな難しい雑誌が読めるんですか?」と英語で聞かれたので、その号の特集だったイギリスのチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚式の写真が見たいだけだと伝えたら、なるほどとうなずいていました。
 あの時、片言の英語ながらも、初めて外国人、とりわけ当時一生懸命勉強していたアメリカ英語を本物のアメリカ人と話ができたことで、興奮と喜びでその夜は眠れなかったことが懐かしく思い出されます。
 ちなみに、3年前に他界した私の親父も英語が好きだったといってました。以前、16年前に病気して帰郷してからというもの、親父とはギクシャクした関係だったと書きましたが、私がまだ健康で父との関係も良好だった頃、よくこういってました。
 「俺も中学時代は英語が得意でな。疎開先の宮崎にも進駐軍ジープに乗ってやってきたんだ。子どもたちはみんな”ギブミー・チョコレート!ギブミー・チューインガム”といって進駐軍を取り囲んでたなぁ。俺もその一人であの頃が懐かしいよ」
 「でもな。親友だったA君が『M! お前は戦前は鬼畜米英だと声高にいってたくせに、今はなんだ!アメリカ人に尻尾を振りやがって!』と怒鳴られてな。あの時はショックだった。それ以来、A君は口をきいてくれなくなったんだ」
 この話は5、6回は聞いているので、親父にとってA君は本当に大事な存在だったんだなと推測したものでした。A君とは、親父が中学を卒業して地元に戻ってから会うことはなくなったといいます。
 英語一つで人間関係を築けることもあれば、失うこともあった時代を生きた日本人を描いた「カムカムエブリバディ」が最近の私のお勧めです。
 本日12月8日は旧帝国日本軍がアメリカ・ハワイの真珠湾を攻撃し、太平洋戦争が勃発した日です。2度と英語が勉強できなくなるような日本にはしない、させないと思いを新たにする次第です。

〜本日の元気の出る英語〜
 When it is dark enough, you can see the stars.
ーーどんなに暗くても星は見える。
Ralph Waldo Emerson
ラルフ・ウォルド・エマーソン(思想家・詩人・哲学者・作家) 


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