TOEIC485点から830点までの道のり―Part1

 さて、今回は4年前(2017年)の6月に受けたTOEICで485点だった私が、ちょうど4年後の今年4月の試験で830点を取るまでに至った学習方法とマインドセット(心構え)について述べたいと思います。
 500点にも満たなかったことにがっかりしてばかりでは先に進みません。私は早速書店に行き、英文法の問題集を買いました。選んだのは『即戦ゼミ8 基礎英語頻出問題総演習』(上垣暁雄編著/桐原書店)。この『即戦ゼミ』は他にも二つのシリーズがあって、『即戦ゼミ3大学入試英語頻出問題総演習』は初版が1985年の大ベストセラーであります。ただ、この問題集は難関大学志望者向けに作られているので、私は基礎を固めるのが先決だと思い、前者を選びました。
 さらに、たまたま近所のBOOKOFFで、高校時代に使っていた『英語の構文150』(岡田伸夫監修/美誠社)が定価の半額で、かつ新品同様で売られていたので迷わず購入。判型と監修者こそ替わっていたものの、昔の本のコンセプトを受け継いだ内容だったので、文法の問題集を終えた後にこれを勉強することにしました。
 加えて、リスニング対策のために遠山顕(とうやまけん)先生のNHK「ラジオ英会話」(当時。現在は『遠山顕の英会話習』に名称変更)も聞き始めました。遠山先生は非常に気さくで明るい方で、番組を聞かれたことのある方は先生の魅力に惹(ひ)かれて聞き続けていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。加えて、アシスタントのネイティブスピーカーのジェフ・マニングさんとケイティ・アドラーさん(当時)の美しいアメリカ英語とユーモアたっぷりのお人柄が、この番組のセールスポイントのひとつであったことは間違いありません。
 さて、ここで読者の中にはこう思う方もいらっしゃるでしょう。それは「文法なんかやって意味があるのか?」「やっぱりスピーキングが大切だろう」「英語は聞き流すだけで話せるんじゃないか」と。
 結論から言いますと、英語を短期間に伸ばす方法は文法と構文を完全に習得することだと私は考えます。高額の英語教材を買って、聞き流すだけの「手抜き勉強」では絶対に実力は付かないことは断言できます。
 TOEICを受験されたことがある方はご存じだと思いますが、120分の試験のうち前半45分のPart1からPart4の100問はリスニングです。残り75分のPart5からPart7の100問がリーディング。私は公式問題集を購入して、一回分の試験を制限時間なしで解いてみました。
 すると、リスニングは何度聞いても分からない。何度聞いても。そこで解答・解説文を読んでみると、ネイティブが話している英語が、”読んでも理解できない”のです。ゆっくりと前へ後ろへと英文をたどりながら読んでも分からない。つまり、読んで分からない英文は聞いても分からないことに気づいたのです。
 ということは、まず最低でもリスニングテストで話される英語を読めるだけの英文法力と英文解釈力が必要となる。そして、リーディングの問題を解いてみると、やはりこのことが痛感させられたのです。
 リーディングはPart5で文法・語法問題、Part6で短文を読解のうえ穴埋めする問題、Part7は長文読解問題が大量にあります。
 私は、このPart5が全部解けるくらい文法力をつけることを優先したわけです。
 さて、最後に英語を学習していく上でのマインドセット(心構え)について簡単に述べますと、私は「なぜ、自分は英語を勉強するんだ」という理由なり目的を毎日考え続けることだと思っています。私がなぜ英語を51歳から始めた理由については、第1回の投稿に詳しく記しました。
 ただ漠然と英語ぐらいやっておいた方がいいだろう、とお考えの方には英語学習はお勧めしません。それこそ時間とお金の無駄です。仕事で必要になった、あるいは近々海外赴任することになったという「切羽詰まった理由・目的」のある方は上達が早いのではないでしょうか。
 この点に関しては、今後、何度となく書いていきたいと思います。次回は、スタートさせた基礎学習からの七転八倒(しちてんばっとう)ぶりを綴る予定です。

To be continued.