さらに踏み込んだBBC活用術ーー新しい番組に挑戦してみた!

 さて、前回はBBCでリスニングを特訓する際の私流のやり方と、ニュース英語はリスニングの格好の教材という話を綴りました。
 今回は、さらに踏み込んだBBCの活用術についてご紹介したいと思います。
 私は、BBC Soundsアプリの19もあるチャンネルの一つで、国際ニュースを終日放送しているWorld Serviceを聞いていると述べてきました。日本時間13時(イギリスでは夏時間の早朝5時、秋冬時間は日本で14時、イギリスでは6時)に始まる「Newsday」を中心に国際ニュースを題材にリスニングの練習をしてきました。
 最初の1ヶ月ほどは3時間の放送を丸々聞いていたものの、集中力が続かないので1時間に限ってシャドーイングをしながら聞くようにしました。半年もすると大分聞き取れるようになっている自分に気づきました。
 また、その頃になると、イギリス英語の歯切れのいい発音に魅せられて、「イギリスってどんな国なんだろうな?一度行ってみたいものだ。」と考え始めるようになりました。
 さらに、大学生時代に仲良くしていた一年後輩のH君がイギリス人の女性Aさんと交際していたこともあって、学生時代はH君とAさん、そしてAさんの友人のイギリス人やアイルランド人の方々と親しくさせていただきました。イギリスやアイルランドでは、アフターファイブはパブでギネスビールを飲んで疲れを癒す習慣があるので、彼らは「ジャパニーズ・パブも最高だ」と日本の居酒屋を絶賛していたのが思い出されます。
 とりわけW大学生なら必ず一度は訪れる高田馬場の栄通りにある「青龍(せいりゅう)
」では、彼らとよく飲み食いしたものでした。英会話の練習にとても役に立ちました。
 その頃の楽しい思い出も相まって、私のイギリス英語熱は次第に加熱していきました。そこで思いついたのが、「イギリス本国のニュースを聞いてみよう」ということでした。
 早速、BBC Soudndsアプリの第5チャンネル「Radio 5」を聴き始めました。その中でも、日本時間14時(イギリスの夏時間で6時)に始まる「5 Live Breakfast」を聴き始めました。
 この番組には面食らいました。全く聞き取れないのです!World Serviceの「Newsday」では、あらかじめニュース記事をいくつか読んで予備知識を頭に詰め込んで聞いていたので、比較的楽に放送について行けるようになってました。
 しかし、この「5 Live Breakfast」は、100%イギリス国内のニュースばかり。プレゼンターのNicky Cambell(ニッキー・キャンベル)さんとRachel Burden(レイチェル・バードゥン)さんの掛け合いがまったく分らないのです。
 これはいかん!大いに慌てた私は、放送が始まるまでの約2時間ほど前からPC版のBBCのホームページを訪れ、「News」→「UK」と進み、UK(the United Kingdom of Geat Britain and Northern Ireland=グレートブリテン及び北アイルランド連合王国、通称イギリス)の記事に目を通すようになりました。これについては、スマホ用のアプリBBC NEWSの「🔍Search」をタップすると、同様にUKの記事に絞って記事を読むことができますので、ご興味のある方は試してみて下さい。
 UK国内の記事を読んで準備をしたものの、最初の1ヶ月はやはりさっぱりついて行けませんでした。プレゼンターの英語があまりにも速い。そして、番組の構成の仕方にも理由がありました。
 それは、一つのテーマに絞って番組を展開するという方式を取っており、さらにその一つのテーマに沿って、専門家や一般のリスナーからの電話による参加型の番組作りをしていたからです。この一般のリスナーの英語が難しいのです。イギリス国内各地に住む老若男女の熱心なリスナーが早朝から議論をするのです。議論とはいっても、口角泡を飛ばす(こうかくあわをとばす)といった激しい議論ではなく、イギリス版井戸端会議みたいな話し合いです。全国各地のリスナーが登場するので、中には住んでる地方の訛り(アクセント)の強い人もいるわけです。
 井戸端会議ならおばちゃんたちの噂話だろう、とお思われる方も少なくないでしょう。しかし、そこが難しいのです。テーマについてニッキーさんとレイチェルさんがリスナーと会話をしていると、ほんの今まで深刻な雰囲気だったのが、突然みんなで笑い出す。「!?!?なんで笑ってんの?」というふうに、私は謎に包まれるわけです。これには参りました。
 さて、今回はBBCの新たな活用法について新しい番組の紹介も兼ねて記しました。次回は、今回の「5 live Breakfast」をいかにして攻略したかについて綴りたいと思います。
To be continued.

BBCのニュースは格好のリスニング教材!

 さて、前回はイギリスの公共放送BBCのラジオアプリBBC Soudnsを使って、何を聞きどうやってイギリス英語を聞き取る練習をしたかについて綴りました。
 13時(イギリス夏時間)から始まるWorld Newsチャンネルの「Newsday」を毎日、最初から最後まで丸々3時間聞いていました。前回も述べましたが、放送を聞く前に午前中にBBC Newsアプリで1つか2つの記事をしっかり読み込んで背景知識を頭に叩き込んで聞いてました。
 昨年は新型コロナウィルス(COVID19=コビッドゥ・ナインティーンと発音します)が年初から世界的大流行(pandemic)となったものですから、放送ではこの話題が中心になりました。そのため、例えば、infection(感染)という単語やquarantine(隔離)、ventilator(人工呼吸器)、PPE(personal protecitve equipment=個人用防護具。医療従事者が感染予防のために身につけるもの。マスク、ゴーグル、ガウンなど)、invisible adversary(目に見えない敵)といった単語が番組の中で飛び交い、とても勉強になりました。
 プレゼンターのクレア・マクドナルさんとローレンス・ポラーさん、またはアラン・カスージャ(Alan Kasujja)さんなどが日々、オックスフォード大学やケンブリッジ大学等の感染症の専門家に質問を投げ、専門的な解説・解答を引き出していました。さすがに、医学用語の知識がない私にとって、これは大変厳しいリスニングとなりました。
 前回も書きましたが、人間の集中力はそう長くは続きません。そこで、最初の1ヶ月ぐらいは3時間の放送を全部聞いていましたが、途中からだらけてしまう。なので、最初の1時間だけ聞こうと決め、その1時間だけはイギリス英語とバトルする覚悟で聞き取りに集中しました。
 午前中に読んでおいた記事のおかげもあって、最初の30分前後はBBC News アプリのトップニュースが扱われ、聞き取りは比較的楽でした。その際、プレゼンターの方々が話す英語を、影のようについて発音する「シャドウイング」に努めました。そうすることで、イギリス英語のアクセント並びにイントネーション(抑揚=よくよう。音の上がり下がり)の特徴を体で覚えるようにしたのです。
 前にも書きましたが、アメリカ英語は大波小波が押し寄せるような話し方をするのに、イギリス英語はタッタかタッタかと真っ直ぐな横線を描くように早口で話されます。かと思うと、キーワードについては、非常に大袈裟にアクセントを置いて発音する。このイギリス英語の”癖”をとにかく身に付けようとしたわけです。
 ここで少し話がそれますが、イギリス英語に限らず、アメリカ英語でも構わないのですが、私はリスニング力を磨くには、ニュース英語を聞くのが一番手っ取り早いと思っています。
 といいますのも、具体例をあげると、2020年年初から現在に至るまでの最大の話題は、新型コロナウイルスの世界的大流行でした。日本国内でもニュース番組ではコロナに関する話題が中心です。イギリスでも、アメリカでもトップニュースはコロナのことばかりでした。
 そうなるとどういうことが起きるかというと、毎日、私のようにBBCのニュース記事を読んでニュースを聞いていると、同じ単語や同じ表現が頻繁に使われる場面に遭遇し、自然とその話題について理解が深まっていくのです。そして、どこどこ大学の誰々教授が、頻繁に記事やラジオに登場しているのを目撃すると、「この先生、また同じこといってるなぁ。最初の頃は全くわからなかったけど、今日は半分ぐらい聞き取れたなぁ」と嬉しい体験をし始めるのです。
 ニュースは毎日、毎時間、膨大な量の新しい情報がメディアに登場しては消えていきます。そうしたニュースの中でも、一つのテーマに絞って追いかけていくと、自然と語彙力や、理解できる表現力が増えていき、結果的にリスニング力の強化と英語力の向上に繋がると思われるのです。
 最近は新聞を購読せずにYahoo!ニュースやスマートニュースの無料記事で済ませている方々が増えていると聞きます。それはそれでいいのでしょうが、無料のニュースは内容が薄いのも確かです。
 私個人は、日本の新聞2紙とニュー・ヨーク・タイムズの計3紙を購読しています。BBCの記事やラジオで分らなかった話題は、翌日の日本の新聞の国際欄で記事の内容を確認するようにしています。
 英語力向上のためには、私は新聞の購読は必須だと考えます。例えば、朝日新聞のデジタル版の廉価版では1980円で読み放題です。これくらいの自己投資は最低限したいものです。
 話が大分それました。次回は、さらに一歩踏み込んだBBC活用術について記したいと思います。
To be continued.

BBCでイギリス英語のリスニングを特訓する!

 さて、前回は苦手なイギリス英語を聞き取れるようになるために、イギリスの公共放送BBCのラジオをスマホアプリを使って勉強を開始したことを綴りました。
 ここで注意していただきたいのは、イギリスと日本の時差の関係です。夏時間に関しては、3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までの間、1時間時計の針が進みます。よって、日本が13時を迎えたら、イギリスでは早朝5時を迎えるとお考えになっていいでしょう。秋冬は、逆に1時間針を遅らせます。
 私は、午前中にBBCのニュースサイトのアプリでその日のニュース記事を1、2本目を通して13時から始まるWorld Serviceチャンネルの「Newsday」を聴く習慣を取り入れました。記事を1、2本しか読まないのか、とお叱りを受けそうですが、一本の記事を読んで理解するにも結構な時間がかかります。と言いますのも、しばしば世界を賑わす中東情勢を例に挙げると、イスラエルパレスチナがなぜ戦争を起こすのか、その背景となる歴史を知らないと記事はもちろん、Newsdayの放送もさっぱり理解できないからです。
 記事を読みながら、日本語と英語のWikipediaなどの情報サイトで大まかな知識を得ていく必要があるわけです。そうすると、どうしても私の現在の英語力では、1、2個の記事をよむのが限界なのです。とはいえ、1、2個の記事を読み込んで予備知識を頭に叩き込んでおいた上で、放送に臨んだ時と何も準備しないでいきなり放送を聞くのとでは雲泥の差が出ます。
 まず、ニュースで扱われている人名や地名などの固有名詞を活字で確認しておくことで、「誰が(who)、いつ(when)
、どこで(where)、何を(what)、なぜ(why)、どうやって(how)事件を起こしたのか、あるいは起きたのかをラジオの生放送で聞き取れるようになるのです(いわゆる5W1Hの確認)。ここで気をつけたいのが、固有名詞の発音です。外国人の名前や外国の知らない土地の名前は、1回や2回聞いただけでは聞き取れません。それは何故かというと、自分で発音できない単語は聞き取れないという言語習得上の大きなルールによるものです。
 さて、少し話はそれますが、私はNewsdayのキャスター(イギリスではpresenterというようです)のClare Macdonnell(クレア・マクドナル)さんのファンであります。主に月・火・水曜日を相棒のLawrence Pollard(ローレンス・ポラー)さんと担当されているのですが、最初にこの方の声を聞いた時は驚きました。「なんて色っぽくて知的な声なんだろう!」と。
 ところが、番組中に何度も「只今、クレア・マクドナルとローレンス・ポラーがお伝えしています」といった趣旨のフレーズを英語でおっしゃるのですが、最初の2ヶ月ぐらいはクレアさんの名前が全く聞き取れませんでした。「
ほにゃらら・ほにゃらら and ローレンス・ポラー・・・・・・」とだけしか聞き取れない。そのうち、「ほにゃらら・マッダーノ」と聞こえるようになり、3ヶ月目ぐらいにようやく「クレア〜・マッダーノ」と聞き取れるようになったのです。
 イギリス英語を勉強されている方はご存知かと思いますが、イギリスとフランスは歴史上、何度も戦争を繰り返し、その度にどちらかがどちらかの領土の一部を征服、統治するということが行われました。そのためでしょうか、英語の発音の仕方にフランス語と似ている部分があるように思われるのです。前述のクレア・マックドナルさんのクレア(Clare)のare(エア)の部分がフランス語でいう鼻母音、つまり鼻に抜ける音で発音されているのです。これがアメリカ英語ならrの音が入り明確になるのですが、rの巻舌音は出ずに鼻に抜ける。それが聞き取れない最大の理由だったのではないかと自己分析しました。
 クレア・マックドナルさんは私と同じ1966年生まれの方で、非常に知的な話し方をされる美しい方です。名前が分かった時点ですぐにTwitterでクレアさんをフォローするようになりました。
 さて、ここで真昼間にBBCを聞ける方は私のような自由業に従事する人に限られてくるでしょう。そこで、一般のビジネスパーソンでもイギリス英語を聞くヒントとして、同じWorld Service チャンネルの19:06から19:30まで放送される「The newsroom」か同じ番組が21:06からも24分間放送されます。仕事帰りの電車の中でも聞ける時間帯なので、是非お勧め致します。その際、BBCのニュースアプリで2、3つほどの記事の最初の段落をさっと読んでおくとリスニングが楽になります。
ニュース記事というのは、最初の段落に前述した5W1Hが凝縮されているので、これだけでも頭に入れておくとリスニングの理解力に格段に違いが出ます。最後に、人間の集中力はそう長くは続きません。24分間全て聞き取ろうとしても、最初のうちはかなり大変です。最初の5分間だけ集中する習慣をつけるだけでも十分な進歩だと思います。
 次回もイギリス英語のリスニング奮闘記を続けたいと思います。
To be continued.

ブログも英語学習も毎日継続することが大切ですね。

 三日坊主という言葉は私にあるようなもので、前回のブログから2週間以上が経っておりました。「明日しよう」と思うと、その”明日”はいつまでたっても訪れない。今やタレントとして大人気となった東進ハイスクール林修先生の決め台詞、「いつやるか?今でしょ!」の真意は、やるべきことは明日に延ばさす今やっておくことが肝要だということでしょう。
 英語の勉強にとどまらず、仕事をする上でも、さらに人間が生きていく上で、後悔のない一生を終えたいと思うならば、「今を大事にすること」を強調する林先生の言葉は肝に銘じたい名言だと思われます。
 というわけで、「ブログを書くのは明日にしよう」ではなく、「今でしょ!」を合言葉に”定期的に”細々ながら、続けていく所存です。どうぞ引き続きご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。
 さて、前回は2020年1月のTOEICで830点を取り、次は「夢の900点だ!」と意気込んだところで終わりました。しかし、みなさんご存知の通り、2019年末に中国・武漢市で発生した新型コロナウィルス(COVID19)の世界的大流行(Pandemic)が、日本人はおろか世界中の人々の人生を狂わせました。
 ここでは感染し亡くなられた方々に哀悼の意を表しながら、当ブログの主旨である「50歳からの英語学習奮闘記」を続けさせていただきます。
 前回も書きましたが、2020年度のTOEICは1月を最後に9月の再開まで試験が中止されるという事態に見舞われました。10月からは定員制による抽選方式で午前・午後の2部構成の開催となり、これは2021年8月1日現在も同様の方式が採用されています。
 私は試験が再開される9月までは、「これは当分の間試験はないなぁ。」と残念がっておりました。ラジオや新聞、ネット上に掲載される感染症の専門家などの意見を目にするたびに(ちなみに私はテレビは19:00のNHKニュースしか見ません)、以前のように、申し込んだら誰でも試験が受けられる状態は2、3年は待たなければならないだろうなと思い巡らしました。
 そこで、ここはひとまずTOEICにとらわれない自分なりの英語の勉強をやってみようと考えたのでした。
 とはいえ、まず取り組んだのは、TOEICのリスニング問題で登場するネイティブの英語に慣れようと思ったことです。具体的に申しますと、試験で出てくる米国人、英国人、カナダ人、オーストラリア人の話す4種類の英語に慣れることを目標としました。とりわけ、私が苦手としていたのは、英国人とオーストラリア人の英語です。特にイギリス英語はさっぱり聞き取れない。
 というのも、中学入学と同時に学び始めた英語はアメリカ英語でした。NHKラジオの英語講座で登場するネイティブスピーカーもアメリカ人ばかりでした。アメリカ人の英語だけを聞いて発音して勉強してきたものですから、イギリス英語の発音、イントネーションはほとんど別の「外国語」としか思えませんでした。
 例えば、TOEICでよく出る単語の一つ「laboratory(研究所、実験室の意)」を例に挙げると、アメリカ人は「ブラトリィ」と「lab」の部分にアクセントを置き発音するのに対し、イギリス英語では、「ラボーラトゥリ」と最初の「o」の部分にアクセントを置いて発音します(オーストラリア英語も同様です)。
 この違いを知らない限り、この単語を読んで理解できても、いざ聞く段になったら、「今、なんていったの!?」とちんぷんかんぷんとなります。
 また、アメリカ人は「girl(女の子)」のirのr部分を発音し「ぐ〜ろ」に近い音で発音します。一方、英国人は「ガーぉ」と発音してrの音を出しません。

 そしてなんといってもアメリカ英語とイギリス英語の大きな違いは、イントネーション(抑揚=よくよう。音の上がり下がりのこと)だと私は思っています。アメリカ人の英語は、波を描くような英語。つまり強勢を置いた単語とそうではない単語の音の差が大きく、各単語を丸印で表したら、こんな感じです。

大きな波と小さな波が交互にやってくる感じです。

一方、イギリス英語は、とにかく平坦な話し方をします。抑揚に乏しいのです。下の丸印のように一文を話すのが普通です。

●●●●●●●●●●

もちろん、イギリス英語でも強調したい単語には強いアクセントを置いて発音し、その際はアメリカ英語以上に大袈裟に発せられます。

私はこの平坦でかつペラペラと早口に話すイギリス英語に全く歯が立ちませんでした。
 どうしたらいいものか?そう考えたとき思いついたのが、イギリスの公共放送BBC(日本のNHKに相当)のニュースアプリ「iPlayer」をスマホにダウンロードし、ニュースを聴きまくる手法を取ったのです(iPlayerは現在、英国内のみの視聴者を対象としたストリームサービスとなり、ラジオ部門はBBC Soundsアプリという名称に変わっています。BBC Soundsは海外の人でも無料で聴取可能です)。
 それと同時に、BBCの公式サイトアプリもダウンロードし、時間の許す範囲で記事を1、2つ読むことを日課としました。知らない単語は、単語を長押しすると、「Copy/Select/Select All/▶︎」と表示され、▶︎をタップすると「Look Up」(調べるの意)と出るので、この辞書機能をフルに活用して読み進めました。
 時間だけはたくさんある私は、午前中にBBCの公式ニュースサイトで記事を読み(特にトップ記事を中心に)、午後13:00から始まる「World Service」の「Newsday」を聴くようになりました(イギリスの夏時間の場合。秋と冬は1時間後ろにずれます)。BBC Soundsは19もの放送チャンネルがあります。それぞれとても魅力的なコンテンツを提供してくれます。
その中でも私は、世界情勢の最新のニュースを提供してくれるこの「Newsday」でイギリス英語を勉強する決意をしたのです。
 さて、今回は長くなりました。次回、イギリス英語とのバトルの様子を面白おかしくお伝えできたらと思います。
To be continued.

 

 

 
 

TOEIC485点から830点までの道のり―Part6・・・ついに突入800点台!

 さて、前回は2019年にTOEICで700点台に乗ったものの、ずっと730点前後で低迷し伸び悩んだ挙句、年末に795点まで伸ばした経緯を綴りました。
 結論から申しますと、2020年1月の試験で830点(listening400/Reading430)を取りました。「やった!ついに800点越えを実現できた!」と大喜びしました。

TOEICテスト対策

 ここでなぜ1か月で35点(設問数で7つ正解)も伸びたのかを自己分析しました。それは、前回も書きました通り、990点を狙う人には990点を取るための時間配分がある通り、800点を狙う人には800点取りのための時間配分があることを強く意識して、『TOEICテスト新形式精選模試リーディング』(the japan times出版)に取り組んだからだと思います。

 

 


 Part5を15分、Part6を16分で解く練習をやった後、最後のPart7の長文読解問題対策をどうするか考えました。
 Part7は、75分間あります。私の作戦ではPart5、6で31分を掛けます。残りの44分でシングルパッセージ(一つの文書を読み設問に答える問題)の10の文書を読み、29の設問を解く。さらに2パターンあるダブルパッセージ(2つの文書を読み設問に答える問題)の10の設問を解いたら、最後に、3パターンあるトリプルパッセージ(3つの文書を読み設問に答える問題)の1パターンだけを解き切ることを目標に据えたのです。残りの2パターンの10の設問は最初から捨てるのです。
 もっと具体的に説明しますと、シングルパッセージの1文書に2つの設問があったら、読解と解答を2分以内に済ませる。3つの設問があったら3分以内に解答する。4問だったら4分以内に解く。これで計29分です。
 ダブルパッセージは1パターンにつき設問が5個あります。なので、5分以内に読解と解答を済ませる。2パターンで計10分以内で完了を目指します。
 そして最後のトリプルパッセージの1パターンを11分で解く。設問数は5個なのですが、文書が3つあるので、これを読み解くだけでも一苦労です。
 以上のやり方で、解答した90問が全問正解したとすると、465点を取ることになります(『TOEICテスト新形式精選模試リーディング』のスコア換算表を御参照ください)。もちろん、たった75分間という短い時間で90問を解くわけですから取りこぼしが出るはずです。今回の試験では、この練習通りトリプルパッセージの最初の1パターンまで解き切りました。それでも430点でした。設問数で7つを間違えているのです。
 とはいえ、念願の800点台に乗りました。登山にたとえるなら8合目までたどり着いたわけです。ここまでくると、やはり次は900点台を目指したくなります。900点がどれくらい難しいかを調べてみると、以前ご紹介した大学受験や海外留学を目指す受験生の予備校トフルゼミナールの「英語試験難易度比較表」によりますと、英検1級レベルであることが分かります。

tofl.jp

 また、「全国通訳案内士試験」の英語の筆記試験が免除されるレベルです。

「全国通訳案内士試験ガイドライン

https://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kokusai/content/001408467.pdf

 その他、全国の自治体で募集される会計年度任用職員(非正規かつ任期付きの職員のこと)の通訳・翻訳業務を任される人材の資格要件になっていることが多いようです。
 TOEICが公表しているレベル表によりますと、860点以上はAレベルで「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」と定義されています。

www.iibc-global.org

 2020年はこうして「夢の900点」に向けて努力が始まったのでした。
 しかし、ここで想定外のことが発生しました。そうです。新型コロナウイルス(COVID19)の世界的大流行(Pandemic)により、TOEICの公開試験が3月から中止に追い込まれるという事態が起きたのです。再開されたのは9月。それまでの間、私はどうしていたか。次回は、パンデミック下での英語学習奮闘記を綴りたいと思います。
To be continued.

 

英語学習の新定番!スタディサプリENGLISHパーソナルコーチプラン 「3ヶ月の集中学習でTOEIC275点UPも出た新サービス!」業界初・オンライン特化型専属コーチ。 驚異的な実証結果を経て、圧倒的低価でリクルートより誕生。 「短期でTOEICの結果を出したい人に!」対策時間がないとは言わせない! 言訳スパイラルをオンライン専属コーチが徹底排除。 https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HOO3Z+W5FG2+3AQG+NTZCJ

 

TOEIC485点から830点までの道のり―Part5・・・700点台での飛躍

 さて、前回は英文解釈力とリスニング対策のための勉強法を綴りました。2019年の7月から11月のTOEICは、やはり730点前後をうろついていました。
 「う~ん、何が悪いんだろう?」と思い悩みました。何かしら勉強の方法が間違っているに違いないのです。そこで、少し前に購入しておいたTOEICテスト新形式精選模試リーディング』(the japan times出版)を手に取りました。その中で、「リーディングセクションのパート別攻略法」の解説文に目を通したところ、驚いたことが書いてありました。

 

 

TOEICテスト対策


 それはパート別の問題構成と時間配分を例示し、具体的な攻略法が解説されていました。特に目を引いたのが、パート別にかける時間配分の目安。
 Readingの制限時間は75分です。「時間内にすべてを解き終えるためには、Part5を10分(1問20秒)、Part6を8分(1文書2分)、Part7を57分(1問1分強)で解く必要があ」る、と書かれていました。
 しかし、これは満点の990点を取るための時間配分です。今の自分の実力から考えたら、到底無理なことは理解できました。とはいえ、それまでは、TOEICの試験日一週間前にただ漫然と120分かけて公式問題集を解くだけの勉強しかしていなかった私に大きなヒントを与えてくれたのでした。
 それは、990点を狙う人には990点向けの時間配分があるように、800点を狙う人には800点を狙うための時間配分があるはずだということに気づいたのです。
 そこで、まずPart5の短文穴埋め問題(文法・語法問題)の30問を15分で解く。Part6の長文穴埋め問題を16分で解く。そして最後のPart7の読解問題については、ダブルパッセージ(2つの文書を読んで設問を解く問題)までを44分で解くことを目標にしたのです。もしここまで全問正解できたら、85の設問に正解することになり、430点を得点することになる。残りの15設問分かつ65点換算の部分であるトリプルパッセージ(3つの文書を読み設問を解く問題)は初めから捨てて置き、解答欄のA、B、C、Dのどれか1つ、例えば私の場合、Bを全部塗りつぶすようにするわけです。
 この時間配分を頭に入れ、TOEICテスト新形式精選模試リーディング』に収められた5回分のテストをパートごとに集中してやってみました。具体的には、Part5だけを1日1回分時間を計って解く。そして解答・解説文をしっかり納得できるまで読む。次の日も別のテストのPart5だけを時間を15分と限って解く。すると、5日目には5つ目のテストのPart5が15分以内で解けるようになったのです。
 同じように、Part6も1日に1回分を16分と限って解き、すぐに解答・解説文を読む。それを5日かけて5回分やる。
 ここで注意していただきたいのは、Part5とPart6を一緒に続けてやろうと欲張らないことです。両者の理想解答時間は15+16=31分です。短時間だから、いっぺんにやっちゃえと思いたいところですが、これがなかなかどうして時間が長いとついついPart5に時間をかけすぎて、Part6が最後まで解けないという事態に陥ります。
 なので、パートごとに時間を計って問題を解く練習をする方が私には効果がありました。ただ、Part7の大量の読解問題対策については、さらに工夫を凝らしたのですが、それはまた別の機会に記します。
 listeningについては、TOEICテスト新形式精選模試リスニング』(the japan times出版)のテストを1回分解き、解答・解説文をしっかり読み、ネイティブによって話されている英語を本文を見ながら、かぶせるように同時に発音練習するオーバーラッピングに努めました。これを1日2時間ほどかけて1週間ほどで1回分のlisteningテストを全文音読することで、listeningテストの傾向というのでしょうか、「癖」のようなものをつかむことが、わずかではありますができたような気がしました。

 

 そして迎えた2019年最後の12月のTOEICの点数は795点と一気に60点ほど伸びました。「あと一歩で800点だ!よーし、燃えてきたぞ!」と、800点まであと5点、設問数で1問正解すれば到達できると考えたら、がぜんやる気が出てきました。
 さて、今回は700点台で足踏みした2019年を振り返りましたが、果たして2020年には800点を突破できたのか、そのことを綴りたいと思います。
 To be continued.

 

英語学習の新定番!スタディサプリENGLISHパーソナルコーチプラン 「3ヶ月の集中学習でTOEIC275点UPも出た新サービス!」業界初・オンライン特化型専属コーチ。 驚異的な実証結果を経て、圧倒的低価でリクルートより誕生。 「短期でTOEICの結果を出したい人に!」対策時間がないとは言わせない! 言訳スパイラルをオンライン専属コーチが徹底排除。 https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HOO3Z+W5FG2+3AQG+NTZCJ

TOEIC485点から830点までの道のり―Part4・・・もがき苦しむ700点台

 さて、前回はTOEIC700点越えの道のりを述べさせていただきました。こうなると次は800点を狙いたくなります。実際、そのつもりで勉強を続けました。
 しかし、私は700点台で壁にぶつかりました。TOEICを受験されている方はご存じかと思いますが、試験は2月と8月以外は毎月開催されています(受験地が限定される月もありますが)。なので、2019年3月に730点を取って以降も8月以外は全部試験を受けました(ちなみに今年は8月もあります)。
 4月から6月までの3か月は730点前後をうろうろしました。どうしたものか?公式問題集を解いても同程度の点数しか出せません。どうすればいいのだろうと考えたとき、以前も書きましたが、読んでも意味が分からない英文は聞き取れない。また、リーディン部門の英語がどうしても早く読めない。ならば、徹底的に英文読解力をつけようと考えたのです。そこでいつものように書店に出向き、英文解釈の参考書を探しました。
 候補は2つ。1つは今は亡き受験英語の神様と称された元駿台予備校講師・伊藤和夫先生の『英文解釈教室(新装版)』(研究社)と、もう1つは、これまた受験英語の不朽の名作とされる「原の英標』こと『英文標準問題精講-新装5訂版
』(原仙作著・中原道喜補訂/旺文社)の2冊です。両書とも受験生時代にお世話になった方も少なくないのではないでしょうか。
 かくいう私もその一人で、前者の『英文解釈教室』の初版本を1984年の高校3年生時に購読して勉強しました。当時は文法と構文の学習を終えた後だったので、スムーズに学習が進みました。そして読解力が一歩も二歩も伸びたことを覚えています。
 後者の『英文標準問題精講』は、浪人生の頃に予備校のテキスト以外にも読解量を増やそうと取り組んだ懐かしい一冊です。この本は初版が1933年という恐ろしい名著であります。この本のおかげで浪人生時代、河合塾全統模試で英語の偏差値が79まで伸びることができた思い入れのある
一冊でもあります。

 

 さて、どちらをやり直そうかと考えながら2つを読み比べてみると、なんとなく『英文標準問題精講』を挑戦したくなりました。『英文解釈教室』は新装版になってから、少し私好みの本ではないような気がしたからです。受験生時代の成功体験からすると『英標』の方がいいだろうと考え、購入しました。
 この参考書は、練習問題が合計220問あります。著者はこれを30日で修了するようにと指示してますが、さすがにそれはかなり厳しい。いや、無理といっていいでしょう。そこで私は3か月で修了することを目標に一日当たり2題から3題を和訳していきました。時間にして2時間程です。
 英文解釈とは別に、リスニング対策として4月からは、NHKラジオで杉田敏先生の「実践ビジネス英語」を聞き始めました。この番組は1987年にスタートしたNHK語学講座史上最長の長寿番組です。当初は「やさしいビジネス英語」との名称でしたが、全く「やさし」くなく、NHKの英語講座の中では一番レベルの高い番組でした。残念ながら、今年の3月をもって番組は終了しましたが、年に4回、季刊号として音声ダウンロード特典付きのテキストが販売されるようになりました。
 話がそれましたが、「実践ビジネス英語」は週三回の放送と三回分の再放送を土曜日に聞く態勢で学習を始めました。やり方としては、別売りのCDをヤフオク!やメルカリで安く買って、パソコン上のiTunesにデータを取り込んだ後、iPhoneに落とし込みました(ちなみに、このCDはすぐにメルカリに出品したらその日のうちに売れて大変お得な思いをしました)。そして、放送の前日に90秒ほどのヴィニェット(寸劇風の会話)を5回から7回ぐらい聞いて、その日の話題が何かをつかむ練習をしました。もちろん、テキストを見ないで。それからテキストを開き、本文を日本語訳を参照しながら読解していきます。
 NHKの英語講座では一番難しいので、本文を理解するのも大変です。実際のビジネスの現場で使われる表現が満載なため、当初は一日分の本文を理解するのに30分ほどかかることもありました。
 本文が理解できたら、次は、スマホに入っている音声を英文を見ながら、ネイティブがどこで息継ぎをするか、どこに強勢を置くか、上がり調子で読むのか、下がり調子で読むのか、などを
フリクションペンを使って✔印や波線を書き込んでいきました。そして、その✔印などを手掛かりに、音声を聞きながら同時に発音練習するというオーバーラッピングをやりました。
 これを4、5回やった後、音声なしで、音読を30分ほどやります。予習は合計でおよそ90分ほどかけました。そして、翌日の放送に臨むのです。すると、ゲストのネイティブスピーカーのヘザー・ハワードさんの英語がよく聞き取れたのです。ヘザーさんはすべて英語で本文に使われる単語や慣用句を説明するのですが、それらが殆ど聞き取れる。これは嬉しかったです。
 さて、長くなりました。次回は本日述べました英文解釈の勉強とリスニング対策がいかに効果が出たかを綴りたいと思います。

To be continued.