「ひなたの道を」歩こうーOn the sunny side of the street

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サッチもことジャズ界の巨匠ルイ・アームストロング

 

 本日は、昨日のNHK朝の連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」で歌手で俳優の世良公則(せらまさのり)が、進駐軍の主催するクリスマスパーティで、アメリカジャズ界の巨匠ルイ・アームストロングの名曲「明るい表通りで(On the sunny side of the street)」を熱唱する姿に聞き入ったことを簡単に綴って終わろうと思います。

TOEICテスト対策

  ドラマでは最初の頃に、主人公の安子(上白石萌音)と今は亡き夫・稔の二人が、世良演じる柳沢定一が経営するジャズ喫茶でこの曲を蓄音機で聴くシーンがありました。この曲を好きになった安子と稔は、「二人でひなたの道を歩こう」と誓い合います。「ひなたの道」すなわち一般的に知られているこの曲の邦題「明るい表通りで」を、稔はこう表現して安子との将来に希望を抱きました。
 しかし、稔は戦死、安子は生まれたばかりの子を一人で育てることになる。それでも、安子はこの曲を歌ったルイ・アームストロングから名前を取った娘るいと「ひなたの道」を歩いていこうと決意します。
 ここにYouTubeで、ある方がアームストロングのこの原曲を公開した動画をシェアさせていただきます。英語の歌詞に秀逸な翻訳が添えられた音楽が流れますので、どうぞご鑑賞ください。レコードの針から発せられるプチプチっという音が痺(しび)れます。

www.youtube.com

 歌詞中に、
 Life can be complete       
 人生は完璧さ
On the sunny side of the street. 
 ひなたの道を歩く限りは
I used to walk in the shade   
 暗い憂うつな道を
with so blues on parade.         
 歩いてきたけれど
I'm not afraid baby,          
 さまようのをやめたら
my rover's crossed over.     
    もう怖いものなんてない

と、あります。
 私は、37歳でうつ病を発症し、その後、双極性障害を負い、精神科病院閉鎖病棟という外界から引き離された場所で391日という日々を過ごしました。7年前のことです。それまでは、以前にも記しましたが、酒と女に溺れた「暗い憂うつな道を歩いて」いました。
 しかし、あの391日がなかったら、今の私はありません。帰郷して9年余り、さまよってばかりでしたが、391日の治療期間を終えたら、別の人生が待っていることに気づきました。
 「ひなたの道を歩いている限りは」人生は完璧になる。あの391日は私にとって、「サン(3)キュー(9)、1から始めよう」と人生に感謝することを気づかせてくれた貴重な日々だったのです。
 今、私が英語を勉強するのは、ドラマの主人公・安子がひなたの道を娘るいと歩こうと努力するのと同じことなのです。さまようことをやめたからこそ、もう怖いものはないのです。
 最後に、1970年代後半から80年代にかけて日本で初めてのロックバンドを率いてスターダムを上り詰めた世良公則”On the sunny side of the street”を歌う姿は、往年の頃と全く変わることない魅力を放っていました。

〜本日の元気の出る英語〜
ーーIf you can DREAM it,
        you can DO it.
       夢を描くことができれば、実現できる。
  Walt Disney ウォルト・ディズニー

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とにかく声を出して勉強するスタディサプリ「TOEIC©︎ L&R TEST対策コース」

 さて、先月の中旬にリクルート社が提供するスタディサプリ「TOEIC©︎ L&R TEST対策コース」を受講し、「3ヶ月以内にTOEICで900点を取ってみせる!」と宣言いたしました。あれから約1ヶ月経ちました。この間、11月28日(日)にTOEICが催されました。
 私は、10月の成績が835点(リスニング410、リーディング425)と9月よりも15点下がってしまったことから、特に20点も下がったリスニング対策に力を入れました。
 具体的には、スタディアプリ「TOEIC©︎ L&R TEST対策コース」のリスニングパートであるPart1からPart4のうち、Part3までを試験までに1日平均2レッスン、時間にして約1時間勉強しました。11月のスコア速報値は、来週12月14日(火)にネット上で公開されるので、まだどれくらい取れているかは不明です。ただ、それまで苦手としてきたPart2の短文応答の問題が、割と優しく感じられました。とはいえ、来週の結果発表まで予断は許せません。
 取り組んだPart1-Part3のレッスンでは、とにかく演習問題を解いたら、単語・イディオムのチェック、ディクテーション、本文チェック、シャドーイングをルーティン(きまりきった手続または手順)として課せられます。このことは2021年11月16日にアップした体験レポート①に詳述しました。
 11月28日(日)のTOEICまで時間がなかったこともあり、実践問題集の第1回分のPart3までしか消化することはできませんでしたが、とにかく設問の英文を聞いて聞いて聞きまくることになります。具体的には、ディクテーションで聞き取って英文を書き取る。そして一番タフな作業であるシャドーイングで、英文を何度も聞いて発音練習する。この発音練習が大変です。
 私は、英文字幕をOFFに設定して、耳だけを頼りに英文を聞いて、シャドー(shadow)つまり影のように追いかけて発音するように努めています。ネイティヴが発音する英語を同じように発音するのは容易ではありません。
 発音するネイティヴは米・英・加・豪の4カ国の出身者が設問によって変わるので、それぞれの国の特徴ある英語が話されます。私は、アメリカ英語を中心に勉強してきたので、アメリカ人の発音する英語は比較的易しくシャドーイングできるのですが、イギリス英語、オーストラリア英語はとにかく単語のアクセントからイントネーションがアメリカ英語と異なるので、四苦八苦して発音を真似しています。
 最初の4、5回は全くついていけなくても、10回シャドーイングすると、キャッチできる音が出てくる。さらにプラス5回すると一文の中の4つ5つの単語が口に出てくるようになる。そして20回を超えるまでこなすとようやく一文を真似できるようになる。そして、録音してお手本と自分の声を聞き比べるわけです。
 正直いってシャドーイングは大変な作業です。私は英文字幕をOFFにしていると書きましたが、初級者の方々は無理せず字幕をONにして、英文を見ながらやってください。速度も「遅い」から始めて大丈夫です。徐々に慣れていって「標準」、そして「速い」にレベルを上げていけばいいだけの話です。
 ところで、11月28日(日)に受験したTOEICでは、リーディングで大失敗しました。これまでは、Part7で出題される、3つの英文を読んで5つの設問に答える「トリプルパッセージ」の大問3つのうち1つまでは解き切ることを目標にしてきました。
 ところが今回はトリプルパッセージどころか、その前に用意されているダブルパッセージの2つの大問のうち、1つまでしか解き切れなかったからです。理由は簡単。Part7の最初に用意されたシングルパッセージの10個の文書を予定時間より、大幅に時間をかけ過ぎてしまったからです。
 今回(11月分)は、リスニングに力を入れるあまり、リーディング対策をほとんど取らなかった。そのツケが回ってきたのだと思います。そこで現在は、来週末12月19日(日)に開催されるテスト向けに、スタディサプリ「TOEIC©︎ L&R TEST対策コース」のリーディング部門であるPart5からPart7に注力しています。

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Part6、Part7の1レッスンの最後に課せられるスピード音読の画面

 

 とりわけPart6とPart7は、演習問題をアプリが設定している制限時間内に終わるよう速読・解答し、答え合わせと単語・イディオムのチェック、さらに本文チェックが終わったら、問題文の英語を制限時間内に発音する「スピード音読」をレッスンの最後に課せられます。
 これもシャドーイング同様に結構大変です。5秒から8秒ぐらいの制限時間に一文を音読して録音する。もちろん、ネイティブのお手本音声で予め練習するわけですが、制限時間内に正確な発音、アクセント、イントネーションで発声するのは簡単ではありません。早口で発音するので、最後の方は「モゴモゴモゴ」と曖昧になりがちです。
 ただ、発声すべき英文が表示されているので、私みたいに英文を見ないでやるシャドーイングほどきつくはありません。とにかく、ネイティヴのお手本通り発声することが求められます。
 以上、記してきました通り、このスタディサプリ「TOEIC©︎ L&R TEST対策コース」は、リスニング対策もリーディング対策も、必ず演習問題の英文を声に出して発音する練習が課せられているのが最大の特徴だといえます。
 なぜだろうか?私はそう考えました。この件につきましては、後日、某文献を参考にしながら、考察したいと考えています。ただ一つ言えるのは、私を含めて多くの日本人の英語学習者に欠けている練習が、英語を発音・発声する練習だからではないかということです。
 例えば、私たち日本人の多くは中学に入学すると同時に新しい教科として英語を学び始めました。授業では、英語の先生がまず教科書の英文を発音して、「OK, everyone, repeat after me.(さあ、みなさん、私の後について発音してください)」と生徒たちに呼びかけて、全員で教科書の英語を大声で発音していたと思うのです。中学1年の場合だと、つい最近まで小学生だったので、子ども気分が抜けておらず、元気はつらつと発音していたはずです。
 ところが、中学2年生ともなると、英文法が大分難しくなってきたことと、第2次性徴期に入り、心身ともに大人びてくる。生徒たちは人前で音読することが馬鹿馬鹿しく思えてきて、先生が発音練習をするよう促しても恥ずかしがってやらなくなる。先生の方も、生徒に嫌われるのを恐れ、次第に強制しなくなり、英語の授業は静かなものとなる。
 そして高校に入ると英文読解が始まり、英語は文法的に分解して和訳するもんだとの思い込みが生徒はもちろん、先生にまで共有されてしまう。必然的に、英語は黙読するだけの教科となってしまう。
 少なくとも、40代、50代以降の方々ならば、このような経験をお持ちの方が多いのではないでしょうか?つまり、中学、高校、大学と約10年間の英語の勉強において、圧倒的に英語を発音する時間がなかった。いやしてこなかった、というのが正解でしょう。
 そこの部分に、このブログで取り上げているスタディアプリ「TOEIC©︎ L&R TEST対策コース」は注目し、学習者にあえてルーティンとして課しているのではないかと推測するものであります。
 もし、ご興味を持たれたら、「7日間の無料体験」を試されることをお勧めします。続けられそうであれば、そのまま受講されてもいいし、「自分には合わないな」と思われたら、すぐにキャンセルできます。月額3278円(税込)のレッスン料は、決して無駄にはならないと思います。
 人によっては、「自己管理が苦手だから続きそうにないよ」と心配になられる方もいらっしゃるでしょう。その場合は、勉強の仕方などを相談できる専属コーチが付く「パーソナルコーチプラン」も用意されているので、そちらを検討されてもいいと思います。
 広告のリンクを下に2つ貼り付けておきますので、スタディアプリのウェブサイトで詳細をご確認ください。

〜本日の元気の出る英語〜
When I get old and I look back, I want to regret the things I did, and not the things I didn't do.
ーー年老いて自分の人生を顧みたとき、やらなかったことを後悔するより、やったことを後悔したい。
ーGeorge Lincoln ジョージ・リンカーン(DJ)

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もうひとりで頑張らない。TOEICオンラインコーチスタディサプリENGLISH

英語をマスターするにはあと1000~2000時間勉強すればいいらしい

 さて、私は1年ほど前からアメリカ公共放送局PBSの「PBS  News Hour」(日本のNHKニュース7に相当)をYouTubeで見て、アメリカの最新情報を視覚的にキャッチアップ(追いかけていくこと)していることを何度も述べてきました。

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 この1年間、ほぼ毎日1時間見てきました。最初は全くわからなかったニュースが、徐々にですが聞き取れるようになってきたのは確かです。「PBS  News Hour」の通常放送は、時差の関係からLIVE放送が18:00(冬季日本時間8:00)から始まります。そのため、アメリカの月曜夜の放送が日本時間の火曜朝となります。よって、日本では火曜から土曜日の朝に生放送がYouTubeで視聴できることになります。週末版(PBS News Hour Weekend)は、30分放送で1時間早く始まります。
 ここで簡単な算数をしてみます。去年の手帳を見ていたら、丁度去年の今日(9日)から放送を見始めたことをメモしてありました。それからほぼ毎日、アメリカの祝日等の関係で放送がない日を除くと、350日ぐらいの放送を1日あたり60分見てきた計算になります。時間にして、350時間です。
 外国語を支障なく使えるようになるには、野口悠紀雄(のぐちゆきお)一橋大学名誉教授の著書『「超」英語独学法』によると、約4000時間の勉強が必要だそうです。4000時間といわれると驚きますが、学校での授業や自習・復習時間を入れると、多くの人がすでに2000時間から3000時間を英語の勉強に費やしている。すると、あと1000時間、ないし2000時間程度勉強する必要がある。「通勤時間が片道1時間、往復2時間の場合、週5日と考えて、2年間くらい勉強すると、1000時間になる(『「超」英語独学法』より」。

 

 なので、学校で普通に英語の勉強をしてきた人の場合、通勤電車の中で英語の勉強を2年程続ければ、ほぼ完全に英語を使えるようになる、と野口先生は指摘しています。
 話をPBSの放送を見てきたこの1年間の350時間に戻しますと、リスニングだけで350時間。聞き取れるようになるために、予習としてPBSのWebサイトで記事を読んだり、The New York Times(NYT)の記事を1つ2つ読むのに、2時間ぐらい。この予習を350日で掛ければ、700時間になる。リスニングで350時間とリーディングで700時間、合計1050時間を英語にかけてきたわけです。
 私の場合、社会人になってある一時期(ネイティヴとの恋愛期間)を除いて、ほとんど英語を勉強してこなかったブランクがありますので、あと1000時間勉強すれば、野口先生が指摘する4000時間に達するのではないかと考えています。すでにTOEICで850点に達しました。1年後には900点以上取れるように日々努力していく所存です。
 読者の方の中には、「PBSは難しいから見続けるのは無理だよ」とお嘆きの方もいらっしゃることでしょう。そこで紹介したいアプリがあります。我らが日本の公共放送局NHKが提供するアプリNHK WORLD JAPAN」です。無料で利用できる上に、その日、NHKで放送されたニュース、とりわけ毎正時(まいしょうじ=12時ちょうどなどの時間)に放送されたニュースがそのままビデオポッドキャストとして、提供されるので大変勉強になります。日本国内外の出来事を英語で聞き取る練習には打って付けのアプリです。とりわけニュースの要約が平易な英語で掲載されているので、2、3分のビデオを先に数回見て、内容を確認するために英語を読めば理解が深まります。

www3.nhk.or.jp

 英語ネイティヴやその他の外国人の友人がいらしたら、このアプリを紹介してあげたら喜ばれること間違いなしです。英語はもちろん18言語に対応して、日本国内外のニュースを刻々と伝えてくれています。丁度、今日の午前中に南西諸島で大きな地震がありました。地震速報もすぐに18言語で流れます。いざという時に大変役立ちます。お勧めです。
 上述の英語をマスターするのに、あと1000〜2000時間、つまり約2年勉強することが長すぎるか、短すぎるかという問題を考えて今日の締めくくりとしましょう。
 例えば、2年前の今日、あなたは何をしていましたか?と問われたら、とっさに答えられる人はほとんどいないでしょう。私は、毎年、高橋書店の手帳、通称「高橋の手帳」を購入して日々の出来事を日記がわりに記すことが日課となっています。

 

 

 2019年の手帳を開き、12月9日に何を書いているか確認すると、「レンタルビデオ店でアダルトビデオ・春咲りょうちゃんを借りる」と記してあります。「いい年こいたおっさんがAVかよ」と笑われそうですが、午前中はしっかり英語の勉強もやっていたことが書かれており、やるべきことはやっていたようです。
 とはいえ、英語の勉強をしたことは忘れていたものの、借りて見た春咲りょうちゃんのビデオの内容ははっきり覚えており、2年なんてあっという間だったというのが私の正直な感想です。
 下世話な例えを挙げて大変恐縮ですが、2年なんてすぐに過ぎ去ってしまいます。毎日コツコツと目標に向かって英語を勉強していこうではありませんか。

〜本日の元気の出る英語〜
ーーAct as if it were impossible to fail.
       Dorothea Brand
  絶対に成功するというつもりでやれ。
       ドロシア・ブランド(ノンフィクション・ライター)

 

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NHK「カムカムエブリバディ」ー初めてネィティヴと話した時の興奮

 体調が回復しましたので、ブログを再開いたします。
 さて、皆さんの中には、NHK朝の連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」を視聴されている方も少なくないでしょう。私も、7、8年ぶりに見るようになりました。

www.nhk.or.jp

 

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  といいますのも、今回の物語は太平洋戦争前後の厳しい時代の中、NHKのラジオ英語講座をモチーフにして、登場人物たちの恋愛、結婚、子育てが3世代にわたって展開されるというユニークなものであることを知ったからです。

 ご覧になっていない方のために、本日までのあらすじを簡単に記しますと、主人公の安子は岡山の商店街で和菓子屋を営む「たちばな」の一人娘で、当初は先方の親の反対を受けながらも、互いに思いを寄せ合っていた地元の大企業の御曹司で大学生の雉真稔(きじまみのる)と結婚します。しかし、敗戦を迎え、学徒出陣で戦場に赴いていた稔が戦死した知らせが届きます。嫁ぎ先の義父に生まれたばかりの女の子(るい)を置いて、誰かと再婚するよう迫られます。これに心を痛めた稔の弟・勇が安子に金を渡してるいと一緒に逃げることを勧めます。
 大阪に出た安子は、実家で作っていた芋あめやおはぎを作っては売り歩いて、小さな娘るいを必死に育てます。ある日の夕方、ある家の前を通ったら、童謡「証城寺の狸囃子(しょうじょうじのたぬきばやし)」を替え歌にした「カムカムエブリバディ」の音楽が流れ、ラジオ英語講座が聞こえてきました。そっと耳をそばだてて、ラジオに聞き入る。太平洋戦争前には普通に聞けた英語講座が聞こえてくる。英語は、亡き夫・稔に教わり、大好きになった言葉。その英語が聞けることに喜びをかみしめ、毎夕、そのうちの前でラジオを立ち聞きしていました。
 私は、このシーンを見て涙が出るほど感動しました。当時は高価で手に入れることが難しかったラジオ。そのラジオから流れてくる英語講座を他人の家の塀の前で立ち聞きしてまで勉強しようとする主人公・安子の英語への思い入れは、もはや執念でしかないと思われました。
 翻(ひるがえ)って、2021年も暮れようとする現代日本。これほどの執念を燃やして英語を勉強しようとしている人は、この日本に何人ぐらいいるのでしょうか?
 スマホ一台で英語はおろか世界中の言葉がラジオアプリを使って聞ける時代となりました。英語教材は数えきれないほどありますが、本当に英語ができる人というのは、相対的に見て、減っているのではないかという気がしてなりません。
 さて、本日の番組では、岡山に戻った安子が初めて進駐軍の米兵を相手に英語でコミュニケーションをとるシーンがありました。
 花売りのおばさんが米兵に頭を何回も下げており、米兵も困惑しているところに安子が現れました。
 安子が"May I help you?"(どうかしましたか)と切り出すと、米兵はおばさんから切花を買いたいけど、何かを勘違いして謝ってばかりいてどうにもならないといった趣旨のことを言います。米兵の意思をおばさんに伝えると、おばさんはホッとして切花を渡す。米兵はお金を払って喜んで立ち去るというものでした。安子は初めて英米人と英語を話したことに興奮と共に喜びを得ました。勉強してきた甲斐があったと。
 このブログを読んでくださる方の中には、すでに多くの英米人やその他の外国人と英語でコミュニケーション図った経験をされた方々も少なくないでしょう。
 私の場合は、中学3年生の時に、地元の商店街を歩いていたら、体の大きい白人男性から片言の日本語で話しかけられたのが最初でした。その男性は、アメリカ人でモルモン教の宣教師をやっていて、日本に布教しにやって来たといってました。私も、それまでにNHKラジオ講座「基礎英語」「続基礎英語」「リンガフォン米語スタンダード講座」で学んだ、これまた「片言の英語」で応答しました。
 私がたまたま書店で米雑誌『TIME』を購入して手に持っていたので、「こんな難しい雑誌が読めるんですか?」と英語で聞かれたので、その号の特集だったイギリスのチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚式の写真が見たいだけだと伝えたら、なるほどとうなずいていました。
 あの時、片言の英語ながらも、初めて外国人、とりわけ当時一生懸命勉強していたアメリカ英語を本物のアメリカ人と話ができたことで、興奮と喜びでその夜は眠れなかったことが懐かしく思い出されます。
 ちなみに、3年前に他界した私の親父も英語が好きだったといってました。以前、16年前に病気して帰郷してからというもの、親父とはギクシャクした関係だったと書きましたが、私がまだ健康で父との関係も良好だった頃、よくこういってました。
 「俺も中学時代は英語が得意でな。疎開先の宮崎にも進駐軍ジープに乗ってやってきたんだ。子どもたちはみんな”ギブミー・チョコレート!ギブミー・チューインガム”といって進駐軍を取り囲んでたなぁ。俺もその一人であの頃が懐かしいよ」
 「でもな。親友だったA君が『M! お前は戦前は鬼畜米英だと声高にいってたくせに、今はなんだ!アメリカ人に尻尾を振りやがって!』と怒鳴られてな。あの時はショックだった。それ以来、A君は口をきいてくれなくなったんだ」
 この話は5、6回は聞いているので、親父にとってA君は本当に大事な存在だったんだなと推測したものでした。A君とは、親父が中学を卒業して地元に戻ってから会うことはなくなったといいます。
 英語一つで人間関係を築けることもあれば、失うこともあった時代を生きた日本人を描いた「カムカムエブリバディ」が最近の私のお勧めです。
 本日12月8日は旧帝国日本軍がアメリカ・ハワイの真珠湾を攻撃し、太平洋戦争が勃発した日です。2度と英語が勉強できなくなるような日本にはしない、させないと思いを新たにする次第です。

〜本日の元気の出る英語〜
 When it is dark enough, you can see the stars.
ーーどんなに暗くても星は見える。
Ralph Waldo Emerson
ラルフ・ウォルド・エマーソン(思想家・詩人・哲学者・作家) 


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グローバルナビゲーションの作成に四苦八苦する

 このブログを読んでくださっている皆さんに大変ご迷惑をお掛けしている「ある件」について書かせていただきます。
 トップ画面にTop、ABOUT、CUSTOMIZE、CONTACTという欄が存在することにお気づきかと思います。ここをクリックしても、Not Foundと表示され、何も記述されていないことを発見いたします。この欄は、グローバルナビゲーションというのだそうですが、私が参考にしている虎の巻には、肝心の部分が書いてなく、グローバルナビゲーションの完成が遅れております。もし、はてなブログにお詳しい方がいらっしゃいましたら、ご教授いただけないでしょうか?
 英語の勉強よりも、PCの勉強の方が大変で困っております。よろしくお願いします。

about

37歳でうつ病を発症、会社を解雇され、その後双極性障害を負うことになりながらも、51歳にして新しい人生を切り開くために心機一転、母校の大学院進学のために英語の勉強を再開した55歳の男性です。
ほぼ毎日続けている英語学習の軌跡と自分なりの学習法を面白おかしくも、時にはほろりとするエピソードを交えながら綴っていきます。どうぞよろしくお願いします。

英語で日本を知ろうー英字新聞入門

 さて、今回は英字新聞について再考察したいと思います。英語学習者なら一度は英字新聞を読んでみたいと思う方は少なくないでしょう。私は現在、アメリカの高級紙The  York Timesをほぼ毎日、1つないしは2つの記事を読むことを日課としています。とはいえ、ここまで来るにはTOEICで750点以上を超えたあたりから読めるようになっただけで、それ以前はなかなか歯が立ちませんでした。
 それまでは、日本の新聞社が発行する英字新聞を高校2年生から読み始めて、時事英語に触れる機会を積極的に取り入れました。
 最初の頃のブログにも書きましたが、私は高校2年生の秋に、英検2級を取得しました。それをきっかけに、親に頼んで英字新聞を購読させてもらいました。その時初めて読んだ英字新聞はThe Japan Times社が発行する『週刊ST』でした。これは本格的な英字新聞の入門紙として、週刊で発行されていた英字新聞で、現在は『The Japan Times alpha(ザ・ジャパン・タイムズ・アルファ)』と名称を変更して発行されています。
 このブログで以前、The New York Timesは、他の新聞に比べて単語や表現が難しいので、より易しく読めるUSA Todayをお勧めしました。しかしながら、これも決して楽に読めるわけではありません。といいますのも、アメリカ事情に興味のある人ならともかく、そうではない人には大して魅力がないかもしれないからです。
 もし、TOEICで600点未満、または英検2級ぐらいの実力のある方ならば、この『The Japan Times alpha』を試してみてはいかがでしょう。

alpha.japantimes.co.jp

 

注釈・単語訳付きで辞書いらず。旬の話題と生きた表現が同時に学べる、一石二鳥の英字新聞「The Japan Times Alpha」

 といいますのも、例えば、日本に住むネイティブと会話をする機会がある方などは、日本の政治・社会や文化、エンターテイメントなどについて聞かれた時、英語でそれらのことを説明する必要が生じます。その際、英語で情報を入手しておくと、説明が楽になります。例えば、日本の「国会」という単語は、英語でなんというかご存知でしょうか?あなたなら①Congress②Parliament③Diet④Bundestagの4つのうち、どれを選びますか。答えは③です。①はアメリカ議会、②はイギリスの国会、④はドイツ連邦議会となります。こうした違いを学べるのも、英字新聞ならではのメリットです。とりわけ日本で発行される英字新聞を読んでいたら、4つの単語の違いを容易に区別できるようになります。
 また、固有名詞も日本とアメリカでは違います。例えば、「財務省」という単語は、日本の場合はMinistry of Financeと表現し、アメリカではDepartment of Treasuryといいます。アメリカの新聞だけを読んでいたら、肝心の日本の様々なことやモノの名称を学ぶ機会を失うのです。
『The Japan Times alpha』では、紙版とデジタル版の2つの選択肢があり、どちらを選ぶかは読者の好みによるでしょう。
 記事ごとに難易度を星印で表示されており、自分の実力に合った記事を選んで読むことが可能です。とりわけ私が注目したのは、記事ごとに和訳がついており、英文を読む際に大変役立つ点です。さらに驚いたのは、購読者なら誰もが使える同紙のWebサイトでは、記事によっては全文をネイティブが朗読しており、リスニングの練習にとても役に立つ点です。月々1250円から始められるのも、コストパフォーマンスの観点からとてもリーズナブルだと思います。
 TOEICで600点未満の方や英検2級ぐらいの実力の方なら、半年ほどじっくり取り組んでみる価値はあると思います。週刊なので、自分のペースで時事英語を読む習慣が身につけられる点が大きな魅力の一つです。
 日本語訳を読まなくてもいいと感じられるようになったら、日刊の英字新聞「The Japan Times」に切り替えてみるのも良いでしょう。その頃には、TOEICで700点近く取れていると思います。
〜本日の元気の出る英語〜
 The door of opportunity is opened by pushing.

ーーチャンスの扉は押すことによって開く。  
   Annonymous(作者不詳)
TOEICテスト対策